方正株式会社

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第6回【新型コロナウイルス】求人広告影響調査
求人件数とともに消費者物価指数が大きく下落

20.07.01

#レポート #客ココ便利くん

 

方正株式会社では、【客ココ便利くん】https://www.founder.co.jp/sfaという求人広告代理店様向けのサービスを展開している。

その客ココ便利くんを用いて、フロムエー、マイナビ、タウンワークに掲載されている求人数、および平均時給を算出した。

今回で6回目となるが、6月からの3週分のデータを合わせてみていきたい。

 

01_1.3サイト別求人件数推移

図①(3/30を100%とする)

 

 

6月にはいり、各媒体すべてで求人掲載数の微増を確認できた。

緊急事態宣言が全国で解除されたことが大きな要因だろう。

例えば、上記3媒体の中で一番掲載件数の多いタウンワークの場合、5月18日まで減少の一途だったが、翌週から僅かながら回復をはじめている。

また、各媒体すべてで3月30日の求人掲載数の半分ほどまでに回復した。

 

 

02_1.3サイト支給区分別求人件数推移

図(3/30を100%とする) グラフ内、【その他】は歩合制として求人が掲載されていた内容

 

 

給与区分別にみると、日給での求人掲載数のみ他の給与区分と異なった動きをしている。

また、月給で募集を出している求人掲載については、全体の求人掲載数が回復傾向にあるにもかかわらず

横ばいとなっている。反対に、日給の求人掲載数は回復傾向であった。詳しくは後述する。

 

 

03.フロムエー求人掲載推移

03.マイナビバイト求人掲載推移

05.タウンワーク求人掲載推移

(各グラフ3/30比)上記はサイト別に募集職種をグラフ化したものです。

 

フロムエーではアミューズメント、ナイトワーク系の求人掲載数が大きく回復、他の職種についてはほぼ横ばいとなっている。最大の減少がみられたファッション系の掲載は戻り幅がほぼみられない。ただし、別カテゴリーとなっている販売職・接客・サービスとしての募集にファッション販売員の募集が含まれていることとそれら販売職としての求人掲載数は回復傾向にあることから、確証はないがデザイナー職としての掲載数が大きく減ったと推測される。

マイナビバイトもアミューズメントの求人掲載数で回復が見られたほか、医療介護系においては3月30日時点の求人掲載数へ回復しているのがわかる。マイナビはマイナビ介護など、この分野に特化した媒体を展開している為、介護のような特定の分野においては、タウンワークなどに比べて求人掲載の影響力が大きいのかもしれない。

求人メディアの大手であるタウンワークは掲載数の減少推移が他媒体に比べ緩やかであるせいか、回復も緩やかだ。総じた傾向としてはアミューズメント系の求人掲載数が他媒体と同じく回復傾向にあった。しかし、教育系での求人掲載数はまだ少し減り続けている。

 

下記グラフでは、幾つかの業種別の給与と求人掲載数をみていきたい。

 

折線グラフは3サイトの時給平均(当社調べ)

06.キャバクラ・ガールズバー・クラブ求人掲載・給与推移

(3/30を100%とする)

 

ナイトワークは求人件数においてはV字回復となっているが募集時給については120円程低下がみられた。

 

07.アミューズメント求人掲載・給与推移

(3/30を100%とする)

 

アミューズ系においても緩やかながら回復傾向が見える。同じ時期に同じように求人掲載数がおちこんでいたナイトワーク系と比較すると件数ベースの回復のタイミングは2週遅かったものの、時給は緊急事態宣言時に比べて高くなっていた。

求人掲載数の回復が目覚ましくない理由について検証するため、業界大手であるチケットぴあの公演延期ページを参考に調べてみた。

http://www.pia.co.jp/t_pia_info/real/index.html

正確な数字ではないが、少なくとも11,750公演程度が、延期、或いは、中止となっている。

例えば、【関東】「CAPCOM Electone コレクション」という公演は、開催日:2020/2/8(土)13:30 /17:00というものだが、

上記のサイト上の記録を見る限り02/05(水)16:17と相当早い時期にしかも公演日から3日前というぎりぎりの日程で中止が発表された。

払い戻し理由は下記の通りだ(原文)。

 

新型コロナウイルス感染拡大により、

誠に残念ながら本コンサート(1部,2部ともに)中止となりました。

 

http://www.pia.co.jp/cgi-bin/real/V2_view.cgi?no=1583890535

 

さらに驚くべきことに、公演日程が7月後半や8月の公演についてもいまだに中止、或いは延期のお知らせが多数存在し、かつ、まだこれからも発生しそうなことだ。

例えば、開催日:7月11日(土)~7月24日(金)である下記公演は、06/26(金)13:43に日程未調整のまま延期が発表された。

http://www.pia.co.jp/cgi-bin/real/V2_view.cgi?no=1593146516

来日アーティストについては更に深刻で、既に9月以降の来日公演の延期が多数決定している。例えば、史上最年少でグラミー賞主要4部門を総なめしたビリー・アイリッシュの9/2の横浜アリーナ公演も日本では発表されていないようだが、彼女の公式サイトを見ると実際には延期が決定されている。

https://www.billieeilish.com

https://www.universal-music.co.jp/billie-eilish/news/2020-01-27/

テーマパークの再開については耳に新しいが、中身を空けると定員数の半数以下を上限としたような予約制であったりと大きな規制をかけているのが現状だ。コロナ発生以前は無かったようなサービスを行うこと(除菌スプレーの配置やの配置や人の流れの操作)が必要となり、運営側のコストも増加していることが推定できるが、求人件数が戻っていくことを祈りたい。

 

08.営業職求人掲載・給与推移

 

今まで、営業職の求人掲載数については触れていなかったが、長期的にみると影響が出ていることがわかる。

ちなみに、営業職の求人数をさらに給与区分に分けて示したのが下図である。月給の割合が下記オレンジ部分だが、5月18日から減少していることが分かる。

更に6月に入ると出来高払い区分の求人件数が激減していることが、営業職全体の減少の要因のようだ。月給区分の減少と時給区分の現状維持傾向をみると営業職についても長期雇用を嫌い派遣社員で代替しようという企業側の姿勢と解釈できるが、一見採用側のリスクが低いと考えられる出来高払い区分の激減の原因については分析が必要と感じている。

 

09.営業職(給与別割合)

 

求人件数とともに消費者物価指数が大きく下落していている。年初からの原油安がガソリン価格に反映されたことが大きいため、一概にコロナの影響とはいえなが、卒業式、入学式やGWの時期の自粛に伴う消費控えも影響しているだろう。デフレ傾向の再燃が懸念(※1)されているなか、このまま消費者物価指数が低水準に留まれば、近年ずっと上昇が続いてきた最低賃金の引き上げにも影響が出るかも知れない。

 

10.消費者物価指数に関する、総務省統計局サイトからのキャプチャ

 

※グラフは総務省統計局のサイトからキャプチャ:https://dashboard.e-stat.go.jp/graph

※1:https://www.msn.com/ja-jp/news/money/消費者物価(全国20年5月)-コアcpiの下落は長期化する見込み/ar-BB15HWvF

 

 

方正株式会社 津村

2020.07.01

資料作成にあたり参照したHPは以下の通りです。

タウンワークhttps://townwork.net

マイナビhttps://baito.mynavi.jp/

フロムエー https://www.froma.com/

 

#レポート #客ココ便利くん

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